辻咲玲弥のブログ

不定期で更新していきます。17歳の拙い文章ですが、あたたかい目で見守って下さると嬉しいです。

『終わりの志穂さんは優しすぎるから』を読んで

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今日は私が読んだ本をご紹介します。

題名 『終わりの志穂さんは優しすぎるから』/著者 八重野統摩/デザイン AFTERGLOW/イラスト ほんわ

個人的には、読みやすくて結構お気に入りなメディアワークス文庫さんからです。

八重野さんの作品は初めて読みましたが、最後まで真相がわからないのはこの方の書き方がとても上手いからだと思います。風景描写というんですかね?文字から風景が想像出来て、舞台となっている咲留間島(勉強不足のため、実在する島なのかはわかりませんが)の美しさがよく伝わりました。

シリーズものではないから出来た事だと思いますが、このような主人公の設定は初めてでした。私としては、読者の先入観を上手く利用したといいますか…みんなの中の常識や当たり前を良い意味で裏切ったと思いました。

少しネタバレをしてしまうと、登場人物の一人に色覚異常をもつ少女が登場します。その少女の色覚異常という人とは違うものへの恐れを少しでも和らげようと(きっと主人公本人は無意識なのでしょうが)頑張っている姿が、普段の主人公の愛想の無さから垣間見える真の優しさに感じました。

なんか思った事を書いただけになってしまいましたが、少しでもこの本に興味を持って手に取ってくださる方が増えれば、私も嬉しいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました!